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徒然なるままに・・・

就職→起業→独立(いまココ)の日々を綴ります。

保育士がなりたい職業ランキング上位にランクインされる理由がわからない

仕事でのtips

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※2016/08/18 更新

「保育園落ちた日本死ね」から始まった保育園不足の問題と保育士の給与問題。認可保育園も少ないことによって結果待機児童が増えている、保育士の給料が安すぎるという問題が取り上げられた。

anond.hatelabo.jp

様々な意見が飛び交う中、政府は保育士の給与を2%増額することを決めた。保育士にとっては朗報だろう。

 

保育士の給与体系は本当に厳しい。公立保育士になることができれば、地方公務員と同等の給料がもらえるが、公立保育士になれる人はごくわずかで、そうでない保育士の平均年収は300万円程度である。

そんな厳しい待遇なのに、女の子のなりたい職業ランキング上位を常にキープし続けている。

 

なんでこんな待遇なのにみんななりたがるのか?

今回はそんな保育士の実態を調べてみました。

保育士は2種類ある

保育士は大きく分けると地方公務員の保育士(公立保育士)とそうでない保育士(私立保育士や非正規雇用の保育士)の2通りに分かれている。公立保育園は公的機関で運営されているため、公立保育士でないと働くことができない。一方私立保育園は地方公務員でなくても保育士としての資格があれば働くことはできる。

給料に関しては先ほど述べた通り、公立保育士の方が給料が高い。理由として、地方公務員と同じ待遇で給与を受け取れるため、年度ごとに昇給があり、勤続年数が長ければ長いほど給料は上がる仕組みである。一方そうでない保育士は給料はその場所ごとによって決まっており、地方公務員のような昇給制度は見られないので、勤続年数が長くても給与は変わらないままのところが多い。

 

ここで僕が思ったのは、じゃあみんな地方公務員の資格を取って公立保育園で働けばいいではないかという安易な考え。それもそううまくはいかないらしい。

公立保育士について

公立保育士になるには保育士試験を突破しなければならない。そしてその試験の合格率は20%以下。20%以下って超難関じゃないか!と思ったのですがこれにはいろいろと問題があるようで・・・

 

内容自体はそんなに難しい問題でもなく、全科目6割以上取れたら合格らしい。しかも科目別合格制度なるものがあって、6割以上取れた科目は最大3年間合格扱いになります。

普通に受験とかしてきた僕から見たらガチで勉強すればいけるんじゃないかと思っていたのですが、問題はその難易度ではなくてモチベーションが保てないところにあったようです。

 

実は合格できたからといって公立保育士にはなれないのです。

 

例えば合格できたことにしましょう。「やった!明日から保育士だ!」と思っていたら、お呼びがかからない限り、保育士にはなれないのです。資格を取ったら次は公立保育士として働ける場所探し。資格を取れると採用候補者名簿登録され、採用希望のお声がかかるまで待たなければなりません。そして万が一働き先が1年見つからなければ再度試験のやり直し・・・これは地獄ですね。

また、試験に合格しても雇い先が絶対に保育園とは限らず、他の福祉施設や児童養護施設となる場合もあります。そして数年に一度は転勤が行われます。

 

保育士試験に合格してもすぐに公立保育士として働くことができないことによるモチベーションの低下が合格率にかなり影響を及ぼしていると感じました。

保育園の完全民営化で公立保育園が消える?

 調べていて初めて耳にしたのですが、保育園の民営化がどうやら進んでいるようです。保育園が民営化したらどうなるか・・・特に影響を受けるのは公立保育士です。地方公務員として働いていた保育士は民営化により公務員として保育園では働けなくなります。つまり、保育士として働き続けたら単純に考えて収入は下がるということです。

収入が減るだけではなく、公立保育園が民営化されることによって同じ職場で働けなくなる問題も出てきています。実際に民営化は進んでいるようで、雇い止めにあって以前に働いていた保育園では働けなくなってしまった保育士もいるようです。

保育士は長く続けられない職業

モチベーションの上がらない給与形態

保育士という職業はとても離職率が高い職業です。理由はその雇用条件の悪さです。公立の保育士であれば給料は地方公務員の給料に準拠して昇級していくので、長く勤めれば勤めるほどその給料は上昇していきます。しかし公立の保育士でないとその給与はほとんど変わることもありません。それゆえモチベーションが保てなくてやめる人も多い職業です。

人間関係の面倒くささ

人の命とかかわる仕事であり、親御さんや職場の人たちとの人間関係が長く続けられるかに大きく左右されます。基本数年で転勤ですので、その場しのぎで人間関係を耐えられる人は続けることができますが、新しい環境で再び人間関係を構築しなければいけなかったり、その職場の人と折り合いがつかなくて嫌になってやめてしまう方も多いと聞いています。

産後に戻ってこれないことがある

女の人の場合、結婚して子供を産むとなるとその期間保育士の仕事ができなくなります。公立保育士の場合、出産・育児休暇制度がありますが、勤めている職場によってはその制度関係なしに産後の復帰が難しい場合があります。

また私の聞いた話だと、公立でない保育士は産休に入るとそのままその保育園をやめざる負えなくなることがあり、育児が終わった後に再び職場を探さなければならないことになったということも聞いたことがあります。

 

保育士という職業は本当に職場環境に左右される職業で、とても大変です。

 

まとめ

・保育士には大きく分けると公立保育士とそうでない保育士の2種類ある

・公立保育士の方が給与が高い

・公立保育士になるための保育士試験(合格率20%以下)に合格しても、必ず保育士になれるとは限らない

・公立保育士は将来消えてしまう運命にある

・給与という点でモチベーションが上がらない

・職場の環境に大きく左右される職業である

 

このような状況で保育士になりたいと思いますか?今後保育士の給料が上がる要素が全く見られないのが今の現状です。

今の制度では、子供の成長を助ける仕事がしたいという相当熱い想いがない限り、保育士になりたい人はいないのではないかと思います。それでも女の子のなりたい職業ランキングでベスト3に入るくらい保育士というのは人気があるから不思議なものです。おそらくこのような裏側を知らないまま目指して、保育士になって初めて気づく人が多いのではないでしょうか?

 

保育士になりたいと思っている人には一度この記事を読んでもらって、このような待遇でも本当になりたいのか一度考えて欲しいと思います。

おそらく子供はこんな記事を読まない(そもそも僕のサイト自体ほとんど無名)ので、周りの大人たちが「保育士とはこんなにも厳しい待遇の職業なんだぞ!それでも保育士になりたいのか?」と是非問いただしてあげてください。